メルマガ20050824
少額短期保険業者と無認可共済/メルマガ
▼▼▼ 資産ビジネスのプロ向け バードレポート メルマガ版 ▼▼ バードレポート http://www.bird-net.co.jp/ ▼ 保険選びネット http://www.hoken-erabi.net/ ▼バードレポート メルマガ版 2005.8.24. ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 生命保険の情報「保険選びネット情報」 保険業開放のパンドラの箱が開かれた? 無認可共済と保険業法改正 少額短期保険業者 保険会社をつくりませんか パンドラの箱 保険業の開放 違う「常識」の保険会社 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●無認可共済と保険業法改正
保険業法改正により無認可共済規制がスタートします。
2006年4月に改正保険業法が施行されます。保険会社は無認可共 済憎しでした。無認可共済(根拠法のない共済)の規制を金融庁が してくれることで大喜びしたはずです。
現行の保険業法は、不特定多数へ保険を販売することについて規 制をしています。特定の者への保険販売は規制外でした。ここをつ いて共済が乱立しました。特定の会の会員、たとえば「西新宿○丁 目の仲良し会」の会員にだけに保険(共済)を販売すれば保険業法に は規制されません。言い換えれば保険を売るためにその相手を「仲 良しの会」会員にすればいいのです。
無認可共済には、生命保険や医療保険のような共済から、ペット 共済や葬儀共済、空室保障共済、賃借人賠償責任共済、交通反則金 補償その他様々なものがあり、その数は数百あるいは数千といわれ ています。
http://www.bird-net.co.jp/rp/MM041029.html
保険業法改正により、例外を除き無認可共済は保険業法の規制下 にはいります。そして保険(共済)事業を継続するのなら最終的に「 保険会社」になるか、新設の「少額短期保険業者」になるかを求め られます。
保険業界は無認可共済をつぶすことには成功しました。つぶれる 無認可共済も多いでしょうが、多くの無認可共済は「少額短期保険 事業者」というミニ保険会社制度に移行するでしょう。そこには保 険会社並の厳しい規制が課せられ高コスト体制になり安い保険料の 維持は困難かもしれません。
・改正についての参考ページ
無認可共済が保険会社か少額短期保険業者に変わる http://www.hoken-erabi.net/seihoshohin/goods/9205.htm 少額短期保険業者等についての保険業法改正 http://www.hoken-erabi.net/seihoshohin/goods/9204.htm エキスパートアライアンスと無認可共済 http://www.hoken-erabi.net/seihoshohin/goods/9164.htm
●少額短期保険業者
しかしそれでも、意外な展開が予想できます。
現在の保険業法の規制対象会社は保険会社は生保損保あわせて10 0社に満たないのですが、「少額短期保険事業者」の登録により保 険業法の規制対象が膨大になりそうです。軽く数百になるのではな いでしょうか。(金融庁は本当にそのすべてを監督できるのでしよ うか。心配です。)
保険会社なら資本金10億円が必要ですが、資本金1000万円でOK の少額短期保険業者を選択すれば様々な規制を受けることで高コス ト体制になります。また保険商品の制約も厳しいものがあります。 例えば疾病による死亡保障は上限300万円です。
しかし、これまでのように特定の会員にしか商品を販売できない のではなく不特定多数に保険を販売できます。新聞折込・ポスティ ング・インターネット・その他低コストの新しい販売手法も考えら れます。
結果として保険を販売する会社が乱立するでしょう。
保険会社の子会社としての少額短期保険業者もありえます。保険 会社本体が行うには高コストで売れないものも子会社の少額短期保 険業者なら採算に乗るかもしれません。少額短期保険業者の商品を 保険会社の営業員が売ればいいのです。 少額短期保険業者を相手に商売をする保険会社も出現します。
トーア再保険 http://www.toare.co.jp/html/toiawase.htm 「弊社では、少額短期保険業等の安定的な事業運営に必要不可欠 な再保険カバーのご提供や、商品開発や料率に関するアドバイスを はじめとした再保険に関連する各種サービスのご提供など、今般の 保険業法改正対応に関するお問合せを承っております。」
●保険会社をつくりませんか
「少額短期保険業者」ばかりでなく「保険会社」も急増しそうで す。
そこそこの規模の保険代理店ならば、駆け込みでとりあえず無認 可共済になっておき、保険業法の経過措置にのり、数年かけて保険 会社を目指すことが可能です。最終的に資本金10億円は必要ですが、 スポンサー企業と提携したり、公開までも視野にもいれれば、あな がち無理ともいえません。
保険会社のトップセールスならば、極論すればたった一人でも保 険会社を目指せるかもしれません。面倒な業務についてはアウトソ ーシング先を探せばいいのです。
かつては「保険代理店」が「保険会社」になることなど考えもし なかったはずです。しかし、無認可共済経由の経過措置を使えば、 ハードルは低くなり、現実味を帯びています。
そして「保険会社」になれさえすれば、日本生命や東京海上と同 じです。堂々と何でもできます。 ニッチなマーケットの単一商品保険会社もできるでしょう。異業 種からも海外からも、他の金融機関からの参入しやすくなります。
ペット共済アニコムは保険会社の免許申請をしています。 http://www.prblog.biz/archives/2005/06/200428.html http://www.ani-com.com/
保険業界紙「保険情報」には「保険会社を作ってみませんか…設 立のノウハウ丸ごと伝授します」などという連載までもがなされて います。
「保険情報」 http://www.hokensha.com/
これまでは社名に「生命保険」「損害保険」のはいってる会社は、 社会的に信用がある(ありそうな?)会社でしたが、これからはそ れが乱立します。資本金10億円の「大日本生命保険株式会社」なん ていう保険会社が現れたとき、「日本生命」と「大日本生命」はど ちらが大きな会社と思われるのでしょうか。(bird発行人には分か りますが、分からない人もいるはずです。)
●パンドラの箱 保険業界の開放
生命保険業界は「昔の名前」が残る数少ない金融業界です。
銀行業界では10年前20年前の名前はほとんど残っていません。「 富士銀行」「第一勧業銀行」「三和銀行」「あさひ銀行」「さくら 銀行」…合併や再編が進み社名は消えました。損害保険会社の名前 も多くが変わってきています。
生命保険業界では「明治」+「安田」=「明治安田」になったこ とと、いくつかの会社の末尾4文字が「相互会社」から「株式会社 」になったくらいです。従来からある保険会社の名前はほとんど変 わらずに「昔の名前」のままででています。
保険会社の破綻はありましたが、生命保険業界の再編成はほとん ど進みません。ここに新しい発想の生命保険会社が参入すると、大 きな変化が起こりそうです。
保険会社の望み通りに無認可共済規制がスタートします。しかし それは「保険業の開放」というパンドラの箱を開けてしまったこと にもなりそうです。 ちなみに同じ金融庁管轄の信託業法改正で、信託業が信託銀行以 外にも開かれたばかりです。 さて、保険会社を目指すなら今です。 無認可共済の立ち上げなら1000万円か2000万円でできるようです。 2005年3月までに無認可共済を立ち上げれば(あるいは買収すれば)、 そこから保険会社になれるかもしれません。簡単ではないでしょう が、経過措置を利用して数年かけて保険会社免許の基準を満たせば いいのです。
さて10年後、20年後の生命保険業界も「昔の名前」なのでしよう か。
アメリカでは1000社以上の生命保険会社が活動しています。様々 な商品を販売しているのでしょう。日本もこうなるのでしょう。そ して保険販売の現場に求められるのはこれら多数の保険商品から顧 客に適合する商品を探し出し組み立てることになるでしょう。
米国の保険会社の数 http://www.financialservicesfacts.org/financial2/insurance/allsectors/
ドラッカー流に言えば、これは「すでに起こった未来」なのです。
●違う「常識」の保険会社
保険業界は保険業界独自の「常識」があるようです。ここにこれ までとは違う「常識」の保険会社が増えそうです。
保険会社の常識は非常識…相互会社システムがはぐくんだ「常識」 http://www.hoken-erabi.net/seihoshohin/goods/9158.htm 生保の社員総代会「とんでも」傍聴体験記 http://www.hoken-erabi.net/seihoshohin/goods/9171.htm 生命保険会社にとっての「金融改革プログラム」 http://www.hoken-erabi.net/seihoshohin/goods/9184.htm
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