豊田家とトヨタ・木造4階建て耐火・法科大学院|トピックス20050317
豊田家とトヨタ・木造4階建て耐火・法科大学院
バードレポート・トピックス版2005.3.17.
- 豊田家はトヨタにとっての求心力
- 再開発ビルと治安面の不安が人の流れを変える
- 分譲マンションの大キャンペーン
- 木造4階建て耐火建築物がついに登場
- 法科大学院と司法試験合格率
豊田家はトヨタにとっての求心力
トヨタは3世代続いて豊田家以外からの新社長を選任します。そして豊田家の豊田章男専務(48歳)を若くして副社長に昇格させています。
トヨタの奥田会長はインタビューに答えます。「一つには(豊田章男氏に)実力がついたことがあるが、豊田家はグループの旗であり求心力という考え方もある。実力があれば次(の社長)ということもある。」
米国フォードは創業家から経営トップを出していますが、フォード家はフォードの筆頭株主。一方で豊田家の保有は発行済み株式の3%未満のようです。
トヨタの張社長も「創業家が範を垂れてくれれば(求心力は)ずっと続くと思う」と発言しています。
(日経2005.2.10.)
創業家の存在と経営とのあり方との葛藤の中にいる奥田会長と張社長の言葉には深いものがあります。
同族企業の事業承継対策とは、「求心力があり、範を垂れる」優秀な後継者を育てることが最も大切です。それができなければたとえ財産としての株式を継承できても明るい未来はありません。所有(株式という財産)と経営との分離に進まざるをえません。
再開発ビルと治安面の不安が人の流れを変える
首都圏33カ所の繁華街を対象に、3-4年前に比べて「行くようになった繁華街」「行かないようになった繁華街」のランキング調査の結果です。
「行くようになった街」…1.お台場 2.横浜みなとみらい 3.恵比寿 4.幕張 5.丸の内 6.品川
「行かなくなった街」…1.渋谷 2.新宿 3.原宿 4.池袋 5.銀座有楽町6.日本橋・八重洲
ポイントは… 1.お台場を筆頭に、丸の内や六本木など再開発が進んだ繁華街の集客力向上。2.渋谷、新宿、池袋などが地盤沈下。見逃せない治安面での不安の広がり。3.限られたパイを各地区が奪い合い。新たな魅力を常に提案していく必要性増す。…ということのようです。この結果が不動産価格に大きな影響を及ぼすのも当然なのでしょう。
(日経流通2005.3.9.)
分譲マンションの大キャンペーン
東京では地下鉄の電車ラッピング広告やラッピングバス等で「I LOVE NEW TOKYO」の広告であふれかえりました。「何のキャンペーンなのだろう…」と多くの人が思いました。大規模なキャンペーンです。
数日してそれが東京都中央区の勝どき再開発の広告だと分かりました。「I LOVE NEW TOKYO」の文字と、イメージキャラクターのリチャードギアの写真とでの、58階建てツインタワーマンションの発売前広告でした。マンション広告にもお金がかけられます。
この敷地はもとはミサワグループのものです。更にたどれば、日本食糧倉庫という会社の土地でした。ミサワグループが起死回生の一打としてこの日本食糧倉庫をM&Aすることで手に入れた土地です。最後はそれが重荷になってしまいましたが。
木造4階建て耐火建築物がついに登場
2月22日現在では建築確認の審査中ですが、ツーバイフォー工法での4階建て耐火建築物の第一号となる見込みです。場所は東京都墨田区。2004年にツーバイフォー工法での耐火構造がOKとなり、耐火被覆を強化して4層まで可能となりました。
ただ4階ともなると一般的には鉄骨造の方が安く仕上がるようです。しかし今回の事例は敷地面積70uで延べ面積190uと小規模であり、小規模敷地なので鉄骨造より安くなったということです。
(日経アーキテクチュア2005.3.7.)
法科大学院と司法試験合格率
昨年に始まった法科大学院制度が予想と違う方向に向いています。司法試験合格率70-80%の制度、つまり医学部と医師国家試験の関係になるはずでした。そんな思いもあって昨年の大学院第一期生の受験者は多かったようです。
しかし現実には全体で50%を越えることはなく、大学院によっては1桁の合格率もありそうだとのことです。これを受けて今年の大学院受験者は激減しています。大学院倒産の危機もあるようです。
「そのつもり」で大学院に入って試験に受からなければ、無駄な2年間3年間となります。既存の司法試験に望むのならそれなりの覚悟も必要だったはずですが、「そのつもり」にさせられて大学院にはいった学生にとっては人生が狂いかねません。
(中央公論2005.3.)
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